見守り「子ども食堂」から 防ごう孤立と貧困
北区でフェスティバル
子どもの孤立や貧困を防ぐ取り組みが北区で進んでいる。区子ども食堂ネットワークや東京青年会議所(JC)区委員会などは15日、「区子ども食堂応援フェスティバル」を区内で初開催。行政、支援団体などを包括した子どもの見守り体制作りを目指す動きも起きている。
ネットワークは昨年6月、子ども食堂を運営する団体の交流、情報交換のため設立。区社会福祉協議会(社協)が事務局となり、18団体が参加している。
JCは、子ども食堂を積極的に支援。食堂に食材を寄付する農家で子どもたちの農業体験をしたり、飲食店に募金箱の設置や寄付金付きメニューの提供を呼びかけたりしている。
さらに、子ども食堂の関係者、支援者や大学教員らは、社協を事務局に、来春までに包括した見守り体制を構築しようと準備中。集まって協議を進めている。
「こども食堂あゆみ」(東十条6)を1月、仲間と立ち上げた小池一博さん(39)もその1人。JC区委員会の副委員長でもある。
ネットワークで見守りたい
大人を含め毎回約70人が集う月2回の食堂には、家庭内暴力を受けた経験があったり、ストレスを抱え大人に反抗したりする子どももいる。「食堂以外の日は、どこで過ごしているのだろう」と、日々の居場所が気になり、学校の先生に相談する機会も増えた。
「各食堂の活動を持続可能にし、毎日どこかの食堂に行けるよう、ネットワークのつながりを強化して輪を広げられれば」と小池さん。「子ども中心の街づくりを」と思いを語る。
子ども食堂への理解を深めてもらおうと開催される15日のフェスは午前10~午後4時、飛鳥山公園内広場(王子1)で。入場無料。協力店20店が出店するほか、ネットワークのロゴマークの発表や、人気アニメ「ポケットモンスター」のショー、ご当地アイドル、和太鼓のステージなどがある。問い合わせは、小池一博さん=電話080(9269)5525=へ。
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