子育て世帯急増の江東区豊洲に17日、病児保育室開設 NPO法人「倍率770倍 圧倒的に足りない」
長竹祐子 (2019年1月12日付 東京新聞朝刊)
首都圏で病児保育を手掛ける認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区)は17日、江東区豊洲に「病児保育室フローレンス豊洲」を開設する。
現在、江東区に病児・病後児保育室は計4カ所。豊洲地域には1カ所あるが、特にマンション開発などで子育て世代の人口増が顕著。同法人の駒崎弘樹代表理事は「豊洲地域の保育園定員数が3100人に対し、現状の病児・病後児保育利用枠は4人。倍率は約770倍で圧倒的に足りない。困っている子育て世帯の声を可視化して、行政に届けたい」と話す。
問題提起のため、同法人は同地域の「有明こどもクリニック」と連携して、まずは認可外として開設。今後、区に認可を求めていくという。
生後6カ月から6歳までの未就学児が対象で、定員4人。インフルエンザなど感染症の隔離室を設けている。インターネットで事前登録や予約できる仕組みを整えているという。
同区在住で年長児を育てる自営業の女性(40)は、「インフルエンザでも預かってもらえるのは助かる。子どもが月曜日にインフルエンザにかかると、金曜まで仕事を休まないとならなく大変だった。病児保育の枠が増えるといい」と話していた。
江東区保育課の藤田京子保育支援係長は「区として、要望が高いことは受け止めている。条件が整ったら拡充していくことも検討している」という。
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