医療的ケア児も、家族の付き添いなしで通学したい 小池都知事に要望書
石原真樹 (2019年8月2日付 東京新聞朝刊)
人工呼吸器を使うなど重い医療的ケアを受ける子の保護者らが1日、家族の付き添いなしで子どもが学校に通えることなどを求める要望書を、小池百合子都知事に提出した。
現状では人工呼吸器の管理のため、終日付き添いが必要
提出したのは、都内在住で人工呼吸器を付けた子どもがいる保護者でつくる「東京都医ケア児親の会」。重い医療的ケア児に学習の場の選択肢を広げようと、今年3月末に設立した。
都教育委員会によると、特別支援学校に配置された看護師は人工呼吸器の管理ができないため、人工呼吸器を付けた子が通学するには、家族の終日付き添いが必要。外出の難しい医療的ケア児が自宅などで受けられる訪問授業は週3日、1日2時間に限られている。
「お友達と同じように勉強したり遊んだりしたいです」
親の会のメンバーは子どもとともに都庁を訪れ、特別支援学校で看護師が人工呼吸器を管理できるようにすることや、医療的ケア児が地域の普通学校に通学できるよう支援を求める要望書を知事に渡した。自宅で授業を受けている小学5年の山田萌々華さん(11)は「学校に行ってお友達と同じように勉強したり遊んだりしたいです。私を学校に行かせてください」と手紙を読み上げた。
小池知事は「年齢や抱えている障害は違っても、学校に行きたい思いは一緒だと思う。安全確保も大事な点なのできめ細かに、同時にみなさんの思いをどうかなえるのか検討していきたい」と話した。
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