こんな授業っていいですね!「本物の社会」に触れる大切さ 独創的な学校の取り組みを紹介しています
今川綾音 (2021年11月26日付 東京新聞朝刊)
東京新聞の各地域版では、地元の小中学校や高校で行われている創意に満ちた授業の様子をたびたび紹介しています。支局や通信部の記者たちが丁寧に取材し、先生の工夫や子どもの反応が伝わるように書いている記事ですが、残念ながら紙面では他の地域の記事を読むことができません。
東京すくすくでは、こうした記事を他地域でも広く読んでほしいと考え、編集チームが「こんな授業があったらいいな」と感じる記事を選び、公開しています。
最近気になった2つの記事を紹介します。一つ目は、10月末にあった衆院選に合わせ、埼玉県上尾市立大石中で行われた生徒による模擬投票。全校生徒から募った「聞きたいこと」の上位10項目を政党本部に送り、回答を得ました。生徒は内容を「◎○△×」で採点し、政党名を投票しました。
もう一つは、神奈川県立鎌倉高校で行われたオンライン講座です。3年生がPCR法を使ったブタやウシのDNA鑑定に挑戦。千葉県にある「かずさDNA研究所」から事前に機材や試薬を送ってもらい、当日はオンラインでスタッフから手順の説明を受けました。
いずれも発案者は社会科や生物科の先生。選挙やPCR法という旬のニュースに絡めて「本物の社会」と触れる機会を提供する授業に魅力を感じます。記事を読んだ方からも、「(授業が)生徒の中に種として残り、育っていく」との感想が届きました。先生たちが独創的な授業を計画、準備するには、余裕のある働き方も欠かせないと思います。
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