白丸ダムで学んだ、水からできる電気のひみつ【都営交通×東京すくすく 夏休みわくわくこどもキャンペーン】

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 大迫力のダムや水力発電の仕組みを学んでもらおうと、東京都交通局と東京すくすくは体験イベント「夏休みわくわくこどもキャンペーン 白丸ダムアカデミー~どうやって水から電気ができるの?~」を、8月1日に奥多摩エリアで開きました。参加したのは、都内の小中学生と保護者10組20人。水力発電の仕組みを学ぶワークショップを通じて、環境にやさしいエネルギーのひみつに迫りました。

高さ30m エメラルドグリーンの輝き 

 「わあー!」「すごい!」。奥多摩町にある白丸調整池ダムを前にした子どもたちから歓声が上がりました。高さ約30メートルの白丸ダムに圧倒される子どもたちに、「ここで多摩川の水をせき止め、下流にある多摩川第三発電所に発電用の水を送っています」と発電事務所・土合所長が丁寧に解説します。

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 白丸ダムと多摩川第三発電所は、1963年に運用が始まり、今年で60周年。白丸ダムの水は石灰石を含むため、きれいなエメラルドグリーンであること。魚がダムよりも上流に遡上できるように階段状の魚道が作られたこと。土合所長の話に子どもたちは熱心に耳を傾け、メモを取ったり、魚道をスマホで撮影したり、きらきらと目を輝かせます。

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川に沿って作られた階段上の魚道

環境にやさしい、再生可能エネルギー

 続いて参加親子は、白丸ダムの敷地内にある再生可能エネルギーPR館「エコっと白丸」へ。プロジェクションマッピングを映し出すジオラマシアターを設置する同館で、ダムの役割や環境にやさしい再生可能エネルギーの仕組みなどを学びました。

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「エコっと白丸」のジオラマシアターを観賞する参加者

 奥多摩エリアの自然の魅力や交通局の電気事業についての解説もあり、電車やバスなどを運営する交通局が、水力発電所も管理していることを知った保護者からは「交通も電気も私たちの暮らしに欠かせないもので、つながっているんですね」との感想も聞かれました。

1秒間に最大28トンもの水を利用して

 白丸ダムから送られた水を利用して発電しているのが、青梅市にある多摩川第三発電所です。

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 「ここで使われる川の水量は、最大で1秒間に28立方メートルです。1立方メートルの重さは1トンなので、1秒間に28トンもの大量の水を利用して電気をつくっています。交通局の水力発電所でつくられる電気量は約3万5000世帯分になります」(土合所長)。水の力を活用して電気をつくる大きな発電機を、子どもたちが真剣な眼差しで観察する姿が印象的でした。

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真剣な眼差しで水車発電機を観察する参加者

小さな水力発電機づくりにも挑戦!

 ペットボトルや小型の水車を材料に、小さな水力発電機づくりにも挑戦しました。

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 水車に勢いよく水を当てると電気が生まれ、テレレレ、レレン~とメロディーが流れる仕組みで、「なんか聞いたことがある!」と子どもたちは大きな声をあげます。それは都営地下鉄の電車の接近音。メロディーを聞くために、親子で力を合わせて作業に取り組みました。

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「学校の授業で、水について勉強したので、水力発電に興味がありました。ダムや発電機を間近で見ることができ、とても楽しかったです」と話すのは小学5年生の原聖陽(はら・まさひ)さん。中学2年生の木村旺経(きむら・おうけい)さんは「水力発電の裏側を学ぶことができ貴重な体験でした。ダムや発電所で働く人たちがいるからこそ、僕たちの生活が成り立っていることを実感し、感謝の気持ちが生まれました」と大きな気づきがあったようです。この夏、子どもたちは、豊かな自然と人の暮らしをつなぐ水力発電の魅力を体感しました。

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白丸調整池ダムから手を振る参加者たち

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