「本当に宇宙に浮かんでる…」月面着陸をVR体験できます 探査機SLIMの見た景色をリアルに再現 銀座で無料開催中

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地球上空でロケットからSLIMが分離する様子(JAXAの座標データを用いて、三菱電機エンジニアリングがCG制作、VRコンテンツ開発)

 月面探査機「SLIM(スリム)」の見た景色を体験できます―。1月、世界初となる高精度の月面着陸に成功したスリムの仮想現実(VR)体験をできる展示が、東京都中央区銀座の三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza」で始まった。ゴールデンウイークごろまで開催予定。無料。

7歳以上が対象 ゴーグルを装着

 ゴーグルを装着し、スリムが地球上空を出発してから月面にピンポイントで着陸する瞬間まで臨場感のある体験を楽しめる。対象は7歳以上で、予約不要。13歳未満は保護者の同意が必要となる。

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月面着陸VRを体験する中学生。臨場感のある宇宙飛行を楽しんだ=中央区銀座で

 三菱電機エンジニアリングが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)による着陸座標データに基づいて制作。開催にあたり、JAXA宇宙科学研究所のプロジェクト担当者ら関係者によるトークショーが9日あり、午前・午後の回で親子計約60人が参加した。

SLIMプロジェクトの関係者によるトークショーで、月面着陸VRの開発について語る三菱電機エンジニアリングの開発者(左から2番目)ら=中央区銀座で

 三菱電機エンジニアリングの開発者は「月面のどんなところにどんな石があるかも実際の配置です。スリムが見た景色と同じものが見られます。今後は月に移住したらどうなるかなどを再現するVRもつくりたい」と説明した。

宇宙開発は地球の暮らしに役立つ

 体験した東京都中央区の小学2年生女児(8)は「本当に宇宙に浮かんでいるみたいで楽しかった」と言い、中学1年生女子(13)も「自分の影や足跡も再現されておもしろかった」と話した。

 司会者は「月では水が貴重な資源。宇宙開発が、震災時に必要な水をどう確保するかなど私たちの地球の暮らしにも役立つ。みんなで考えてほしい」と呼びかけた。この日は特別に、スリムが運んだタカラトミーなどの超小型変形ロボット「SORA-Q(ソラキュー)」フラッグシップモデルの操作体験会もあり、子どもたちが列をなした。

 METoA Ginzaは中央区銀座5丁目の「東急プラザ銀座」内。

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