双子のハイリスク出産を乗り越えて…だからこそ、君たちは奇跡!〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉

(2020年10月16日付 東京新聞朝刊)

MIRACLE TWINS

南家真紀子

 多胎妊娠の母体への負担は大きく、早産(妊娠37週未満)の確率は50%以上。低出生体重、先天性疾患など特有のリスクが非常に高い現実があります。新生児集中治療室(NICU)のおかげで救われる命がどれほど多いことか。私自身もハイリスク出産の意味を痛感しました。

 多胎出産特有のリスクに備えるため、周囲も知識を共有してほしい。そして傷ついた母親の心身両面のケアが必要だと知ってほしいです。

 妊娠33週で想定外の破水と緊急帝王切開。臓器が完全な成熟に至らぬまま、生まれた息子たち。でも幸運なことに、ようはその後NICUで呼吸が安定し、そうの心臓の穴は約1年後に自然閉鎖を確認。今はゲームと工作が大好きな、元気な小学6年生です。 

◇紙面に掲載された元の作品

※毎月第3金曜日掲載

南家真紀子(なんけ・まきこ)

写真 南家真紀子(なんけ・まきこ)さん

 アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。11歳の双子男児と5歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。

5

なるほど!

71

グッときた

6

もやもや...

11

もっと
知りたい

すくすくボイス

  • 3人子供のあみ says:

    わたしも双子(2人目、3人目)を出産したときは、結構陣痛がすごくて喋れなくなるくらい痛く、1人だけ(1人目)のときよりも2倍も痛くて耐えきれなくなるくらいでした。

    その時、夫が応援してくれて、1人だけ(1人目)のときよりも応援してくれました。

    夫の言葉で感動したところは、双子なんだから、1人だけのときより痛いに決まってるよ!だから僕もわかる!一緒に頑張ろう!頑張って!との1ことでした…..。とても感動!😭笑

    3人子供のあみ 女性 30代
  • けろ says:

    6年生の双子ママです。
    先天性の病気、低体重のためNICUに2か月お世話になりました。
    今は思春期女子に腹も立つこともありますが、これを読んで、思い出しました。
    ミラクルだったことを。
    忘れてはいけないですね。
    ありがとうございました。

    けろ
  • 匿名 says:

    つい先日、娘が双子の男の子を帝王切開で出産しました。36週7日で体重も2190㌘と2500㌘でしたが、呼吸が弱いということでNICUにいます。体重はそこそこあるのですがわからないものですね。二人共頑張ってほしいです。まだまだ予断を許さない状態だと言われてます。会いにも行けずに心が痛いです。

     女性 60代
  • ゆり says:

    私ももうすぐ4歳になる双子がいます。
    26wで切迫早産になり入院、27wで子宮口3cm開いてると言われ、肺の成長を促すためのステロイドを即注射しました。
    当時は二人ともまだ推定約700g。
    入院中でしたが、ショック過ぎてその日から声が出なくなってしまい、片耳も急性難聴のようになってしまいました。
    毎日毎日本当に不安で、24時間の点滴、週一の採血にも耐え、シャワーも浴びれない状態で3ヶ月。
    なんとかこらえて、37wの正産期に予定帝王切開で出産しました。
    先生からは奇跡だと言われました。
    だから今の元気な二人を見ると、今でも込み上げてくるものがあります。
    元気に産まれてきてくれるのが当たり前では無いのですよね。
    産まれてきてくれてありがとう。
    とても共感できる漫画でした。

    ゆり
  • 匿名 says:

    うちの姫たちは32週で破水、そのまま出産、NICUに1か月でした。肺が出来上がっていたため、重篤なケースではなかったようですが、それでも小さな体や繋がれた管を見るたびやっぱりポロポロ泣いて「ごめんね」「ごめんね」を繰り返していました。
    今こちらのお話を読んで、当時を思い出しポロポロ泣いています。小さく産んじゃってごめんね、おちち吸わせてあげられなくてごめんね、いっしょにいられなくてごめんね。

    今は標準体重以上の立派なツインズ1年生です。南家様のおっしゃる通り、どんな姿も奇跡と思えて、ささいな成長を感じるたびにやっぱり涙ぐんでしまっています。

      

この記事の感想をお聞かせください

0/1000文字まで

編集チームがチェックの上で公開します。内容によっては非公開としたり、一部を削除したり、明らかな誤字等を修正させていただくことがあります。
投稿内容は、東京すくすくや東京新聞など、中日新聞社の運営・発行する媒体で掲載させていただく場合があります。

あなたへのおすすめ

PageTopへ