自宅学習アプリ「クラッシー」夜間サービス停止 コロナ休校でアクセス集中、不正アクセス被害も
土門哲雄 (2020年4月16日付 東京新聞朝刊)
新型コロナウイルスの影響で休校になっている中学や高校の生徒らが自宅学習に利用している教育支援アプリ「Classi(クラッシー)」にアクセスが集中し、接続できないなどの不具合が続いている。運営会社は15日、サーバー増強などの作業のため、当面は夜間(午後11時~午前6時)のサービスを停止すると発表した。
ベネッセとソフトバンク運営 全国高校生の1/3が利用
クラッシーは、ベネッセホールディングスとソフトバンクの合弁会社が運営する。教師と生徒がスマートフォンやタブレット端末を使って学習の課題や指示、成績の記録などをやりとりでき、学校の休校で利用者が増え、新学期からの登録でアクセスが集中していた。
さらに、今月5日に外部から不正アクセスを受け、約122万人分のIDと暗号化されたパスワード、教師が任意で記入した自己紹介文2031人分が流出した疑いがあると13日に発表。利用者にはパスワード変更を呼び掛けているが、接続できなかったり、エラー表示が出たりする状態が続いている。
運営会社によると、クラッシーは昨年5月時点で全国の高校の約半数、高校生の約3分の1が利用している。
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