「コロナよ 君こそ自粛して!」「早く普通に遊びたい」 国分寺の教諭が中学生の思いを歌にして配信
竹谷直子 (2020年10月7日付 東京新聞朝刊)
東京・多摩地域の中学校で社会科の非常勤教諭を務める箱崎作次さん(66)=国分寺市=が、担当する中学1年生の生徒約90人から新型コロナウイルスに対する思いを集めた歌「コロナよ 君こそ自粛して!」を作詞した。友人の教師が曲を付け、YouTubeで公開した。箱崎さんは「歌を通してコロナ時代の生徒の思いを共有してほしい」と話す。
コロナテーマにした4曲を作成
箱崎さんは、4~8月までにコロナをテーマにした歌を4曲作成した。感染が拡大した4月には、失業や大学休校などさまざまな困難を抱える卒業生を思った歌をつくり、7月には感染した人を温かく迎える社会になってほしいとの願いを込めて「私を責めないで あたたかく迎えて」という歌を書いた。
みんなの思いがつまった歌
それぞれの歌を生徒に聴いてもらい、感想を書いてもらううち、生徒のコロナに対する気持ちを歌にすることにした。歌詞には「早く普通にみんなと遊びたい」「大人の都合で子どもを振り回さないで」など中学生の率直な思いが並ぶ。「医療関係者の皆さんには本当に感謝」との言葉もある。完成した歌を聴いた生徒からは「みんなの思いがすごくつまった歌だ」といった感想があったという。
作曲したのは、福島県伊達市に住む中学校教員の佐藤香さん(57)。箱崎さんと佐藤さんは、東日本大震災や原発、憲法の歌を共作してきた間柄。箱崎さんは中学校の授業で、こうした歌を教材に学ぶ機会をつくってきた。
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