コロナ対策の夏休み延長や臨時休校 茨城県で90.7%、東京都は16.1%、群馬県は5.7% 首都圏で大きな差
短縮授業や分散登校 4県で過半数
短縮授業や分散登校を行う教委は神奈川、埼玉、茨城、栃木県で半数を超えた。群馬県は4割超、千葉県で3割超、東京都で2割超などと判断が割れている。
神奈川県では、短縮授業などの実施で小学校は全国トップの78.1%、中学校は2位の73.3%だった。県教委の担当者は「県立高は登校を週1~2回、残りは原則オンライン授業とした。市町村教委にも小中学校で同様の対応を求めたところ、協力してくれた」と話す。(加藤益丈)
登校かリモートか選べる足立区 保護者は「融通が利き、ありがたい」
東京都内の公立小中学校では、夏休み延長や臨時休校が1割超、短縮授業や分散登校の割合が2割超だった。
足立区立の小中学校は中学3年を除き11日まで臨時休校。休校中に登校日を設け、分散登校している学校もある。区立小1年の子どもがいる茂木(もぎ)里香さん(45)は「デルタ株の広がりや医療の逼迫(ひっぱく)した状況を考えると、区の対応は妥当だと思う」と話す。13日以降は、保護者が登校かリモート学習かを選べるなど配慮。茂木さんは「融通が利き、ありがたい」と話す。
通常通り、1日に2学期が始まった杉並区立小に4年生の子どもを通わせる会社員女性(45)は「子どもは互いの距離が近くなりがちだし、感染は不安。1カ月ぐらい登校せずに、オンラインを活用してほしかった。親の負担は増えるけど、感染拡大は防げるのでは」と心配そう。
江東区立のある小学校は、感染が心配な児童にオンラインでの授業参加も認めている。この小学校に4年生と2年生の子どもを通わせるパート従業員高石恵さん(40)は「感染は怖いが、社会性を身に付けるという意味で登校した方がいいと思うし、子どもも楽しそう。でも、学校での感染者が増えたら、オンラインに切り替えたい」と話した。(奥野斐、望月衣塑子)
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