学習塾で相次ぐクラスター 感染対策しても”抜け穴”が… 埼玉県が注意喚起の動画公開
近藤統義 (2021年9月22日付 東京新聞朝刊)
新型コロナウイルスの感染「第5波」で学習塾でのクラスター(感染者集団)発生が埼玉県内外で相次ぐ中、埼玉県は21日、塾生・保護者と塾事業者に向けて注意を促す2本の動画を公開した。「子どもが多く集まる場所であり、感染防止対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。
換気不十分、のど痛いのに出席…
埼玉県によると、クラスター化した塾ではマスク着用など基本的な対策は取っていたものの、教室の換気が不十分だったり、のどが痛い塾生が出席していたりと「抜け穴」が見られたケースもあったという。
動画は埼玉県感染症専門家会議の委員が監修し、塾生・保護者には「塾に行く前に検温する」「本人や家族の体調が少しでも優れない場合は休む」などと求めた。
雑居ビルのエレベーターもリスク
事業者には、「座席は四方を空けて1メートル以上の間隔を保つ」「通塾時の密を避ける」などを指摘。雑居ビルに入居する塾では、多くの人が利用するエレベーターで感染リスクが高まることも解説している。
さいたま市内にある塾の実際の対策も取り上げ、授業開始30分前までに連絡すれば対応可能なライブ配信授業の導入や、社員の研修や会議のオンライン化などの取り組みを紹介した。
動画は埼玉県の公式YouTubeチャンネルで視聴できる。また、県は今月上旬、対策の徹底を呼び掛けるチラシも県内220の塾に配っている。
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