水戸市が中学校給食を無償化へ 来年度から、年間約5万円を市が全額負担
保坂千裕 (2022年12月16日付 東京新聞朝刊)
水戸市の高橋靖市長は、中学生の給食費を2023年度から無償化する方針を明らかにした。物価高騰で増している家計負担の軽減が狙い。
教育費負担の大きい中学生世帯を優先
対象は市立の中学校15校と義務教育学校1校で、生徒数は計約6300人。月額4500~4600円、年額では夏休みを除く11カ月分で約5万円の給食費を水戸市が全額負担する。本年度の徴収額から、必要経費は3億円程度と見込まれ、精査した額を新年度当初予算案に盛り込む。
高橋市長は12日の市議会本会議で無償化する考えを示した。小学生を外した理由については、「特に教育費等の負担の大きい中学生世帯への支援を優先」するためと説明した。
茨城県教育委員会によると、県内では現在、恒久的な小中学生の給食費無償化は、潮来市と城里、大子、河内の3町で実施されている。
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