大学3年で教員採用試験が受けられます 205人の教員不足で埼玉県が対策 2024年度から

飯塚大輝 (2023年9月16日付 東京新聞朝刊)
 埼玉県教育委員会は、2024年度に実施する公立学校の教員採用試験から、一部の科目について大学3年生の受験を認める。大学生の受験機会を増やし、なり手不足が続く教員の確保につなげるのが狙い。
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埼玉県庁

一部科目で適用 残りを4年次に

 大学3年生の受験で一定以上の点数を取ると、4年次には残りの科目の受験で済む。3年次に点数が取れなくても、4年生で受け直せる。

 背景には他地域の動きがある。東京都が本年度に行った試験から3年生が受けられるようにし、首都圏の他の県や政令市も追随。周辺地域との人材獲得競争で後れを取る懸念があった。

 埼玉県内では現在、小中高、特別支援学校で定員に対し計205人不足している。採用試験の倍率も年々低下。年度途中の採用に応じる人材が少なく、病気や産休・育休の教職員の穴埋めも難しくなっている。

 埼玉県教委は教員免許を持つが教職に就いていない「ペーパーティーチャー」向けのセミナーを開くなど人材発掘に努めている。

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