〈大滝麻未さんの子育て日記〉10・手づかみ離乳食「BLW」を2人目で実践 お気に入りはレバーパテ

(2025年3月26日付 東京新聞朝刊)
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リコッタチーズのパンケーキを頰張る8カ月の奏音

大滝麻未さんの子育て日記

最初は飲み込む量が少なく心配

 長男柚生(ゆずき)の「食」について、今とても悩んでいます。食べる量や食材にムラがあり、食べ遊びもするので最終的にいつも怒ってしまいます。せっかくの食事が柚生にとっても私たちにとっても、楽しい時間ではなくなっているように感じるのです。

 次男の奏音(かなと)の離乳食をそろそろ始めようというタイミングで、ふと、オーストラリアに住む夫の親戚の子どもが初めての離乳食でアボカドを食べたという話を思い出し、海外の離乳食事情を調べるようになりました。そこでBLWというイギリスの食事法を知りました。「Baby-Led Weaning(ベビー・レッド・ウィーニング)」の略称で、赤ちゃんが自分で食べるものや量を選び、手づかみで食べます。食べ方はもちろん、最初から固形物を食べさせるのにはとても驚きました。

 イギリス育ちの夫もBLWは知らなかったので、情報を集めて理解を深めた上で相談しました。食にこだわりがある夫にとっても、最近の柚生の食事の様子は悩みの種だったので、「好き嫌いせずに食事を楽しんでほしい」という2人の思いからBLWを取り入れることにしました。

 ゆでたブロッコリーやニンジンに興味津々でしたが、実際に飲み込めている量は少なく、始めは不安が大きかったです。約3カ月たった今では器用に両手を使ってほぼ完食します。介助はしないので、長い時で30分くらいかかりますが、おなかいっぱいになるまで集中して食べる姿には感心してしまいます。

自分で触れて楽しそうに食べる

 レシピは海外のアプリを参考にすることも多く、柚生の時には考えもしなかった食材や味付けが新鮮で、私たちの料理の参考にもなっています。その影響もあるのか、奏音はご飯よりパンが好きで、最近は手作りのレバーパテにブルーベリーソースをのせて食べるのがお気に入りです。幼い頃からさまざまな食材に触れ、食感や味を楽しんでほしいです。日本食も海外の食事も抵抗なく食べられるよう、私自身も学びの日々を楽しんでいます。

 柚生もこの時期はもりもり食べていましたが、嫌いな野菜は食わず嫌いのままここまできてしまいました。それに比べ、BLWだと、自分で触れながらいろいろな食材を楽しんで食べている様子で、もっと早く知りたかったです。

 子どもたちの安全と健康を第一に、これからも当たり前にとらわれすぎず海外の情報も取り入れ、2人の性格や生活スタイルに合うものを見つけていきたいです。 

大滝麻未(おおたき・あみ)

 1989年、神奈川県生まれ。女子サッカー元日本代表。夫は英国とイタリアのハーフ。0歳と3歳の兄弟を日英伊の3カ国語で育児中。

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