「エレベーター 災害来たら 乗っちゃだめ」 保育専門学校生が作った防災かるた、横浜市の園に無償配布

神谷円香 (2022年3月10日付 東京新聞朝刊)
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「防災かるた」に挑戦する園児たち=いずれも横浜市戸塚区で

 「エレベーター 災害来たら 乗っちゃだめ」。子どもたちに楽しみながら防災を学んでもらおうと、横浜市戸塚区の横浜保育福祉専門学校の学生たちが、市消防局などの監修で「防災かるた」を作った。9日に、学校に併設する保育園で園児が体験。かるたは横浜市内約900カ所の保育園や認定こども園に無償配布する。

難しい言葉を分かりやすく、具体的に

 この日、専門学校3年の5人が園を訪れ、5歳児クラスの22人が4グループに分かれてかるたをした。「防災は、地震や火事の時にどうしたらいいかっていうことです」。岩崎理美(りみ)さん(21)が説明し、札を読み上げる。「雪の日は つるつる滑るよ 注意して」と読んだ後は「この間、雪降ったよね。次の日はつるつるしてなかった? 雪の次の日は気をつけると覚えてください」と語り掛けた。

 「防災」という言葉はまだ分からないという顔の子も多かったが、かるたには皆が夢中に。川本莉心(りこ)ちゃん(6つ)は「何かあった時にどうすればいいかなってことが知れた」と話した。

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保育を学ぶ学生たちが制作した「防災かるた」

 かるたは、防災のゼミに所属する3年生7人が1年がかりで考えた。市消防局と総務局危機管理室の監修を受けながら、「洪水」は「川があふれる」と言い換えるなど、子どもに伝わりやすい表現を心掛けた。入口麗(うらら)さん(21)は「防災は難しい言葉があるので、なるべく分かりやすく、具体的にした」と話す。

 明るい色合いの絵も学生たちが描いた。裏面には市消防局のキャラクターなどを印刷し、絵合わせの遊びもできる。4月から保育士として働く大類怜奈さん(21)は「訓練はやっていても知識として防災を学んでいる園は少ない。自分が働く園でもやっていきたい」と話した。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年3月10日

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