葛飾区の認可保育所で不正流用6200万円 職員が5年にわたり私的な飲食や物品購入 諭旨退職に

(2023年7月12日付 東京新聞朝刊)
 東京都葛飾区内の社会福祉法人が運営する私立認可保育所の元職員が、2017年度以降の5年間、区から支給された運営費約6200万円を私的な飲食などに流用する不適正な支出があったことが分かった。

区が支給した運営費 利息含め返還

 法人と元職員は、利息分を含めた約7300万円をすでに葛飾区に返還した。区は再発防止のため、本年度から区内全ての私立保育施設に年1回の指導検査を実施することにしている。

 葛飾区によると、不適正な支出があったのは社会福祉法人「葛飾会」が運営する「かつしか堀切保育園」。2021年12月の指導検査と年明け2回の特別指導検査で実態が判明した。総務などを担当していた男性職員(諭旨退職)が、区からの運営費を私的な飲食や物品購入、別の施設の物品購入、勤務実績のない職員に対する給与支給に使っていたという。

 法人の担当者は「元職員を信頼するあまり、管理がおろそかになっていた。今後は稟議や見積もりをしっかりチェックし、適正な運営に努める」と話している。

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  • はなび says:

    他紙によると、行政のコメントで、園が捜査に協力的だったので 報道公開しなかった、とあったが、協力的なら公表しない、非協力的なら公表する、などの忖度が、行政側にあっていいのか??と疑問に感じる。
    報道の真実性が揺るぐことではないだろうか。

    はなび 女性 60代

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