〈えほん〉「はるのひ」作・絵 小池アミイゴ
長壁綾子 (2021年4月2日付 東京新聞朝刊)
おやつを食べた後、ことくんがおとうさんの畑のお手伝いをしていると、森の向こうに煙が上るのが見えた。ことくんは畑を降りて、森へと走って行った。
「とーちゃん、おーい」「おーい」。時々、振り返って大きな声でお父さんを呼びながら、ことくんは森に到着する。
ところが、空を見上げると煙は見えなくなってしまった。ことくんは、勇気を出して、薄暗く、ひんやりした森の中へ。森を抜け、ことくんが見たものとは?
小さな冒険を、叙情的に描く。父の大きな愛に包まれながら、一歩飛び出す姿が愛らしく、頼もしい。
1760円。徳間書店=電話03(5403)4347。
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