〈えほん〉「ホッキョククジラのボウ 200年のたび」作・絵 アレックス・ボースマ 作 ニック・パイエンソン 訳 千葉茂樹

(2023年9月13日付 東京新聞朝刊)
写真 絵本「ホッキョククジラのボウ 200年のたび」

(長壁綾子撮影)

 今から200年前に生まれた、ホッキョククジラの女の子、ボウ。ほ乳類の中で一番長生きするホッキョククジラは、一生を北極海とその近くで過ごす。

 ボウがまだ小さく、お母さんと一緒にいた頃、海は静かで、大きな船やボートに出くわすことはあったけど、危険じゃなかった。

 時はたち、クジラとりの船が多くなり、潜水艦や石油を掘る機械などの音で、ボウは孫たちの声を聞き分けるのが難しくなって…。

 北極海の氷が減り、行き交う船や油、プラスチックのごみは増えた。ボウの目線で環境を考えたい。

 1980円。小学館=電話03(5281)3555。

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