神奈川県が子どもの「体験格差」解消へ寄付募集 キャンプ体験や演劇鑑賞に活用します

志村彰太 (2023年10月30日付 東京新聞朝刊)
 神奈川県は、特に生活に困窮する子育て世帯への支援を目的に3月に創設した「神奈川県子ども・子育て基金」への寄付を募集すると発表した。集まった寄付は、県内の町村に住む生活困窮世帯への支援に使う。神奈川県のホームページから申し込むか、ふるさと納税の仕組みを使っても寄付できる。

写真 地面に落書きする子ども

困窮世帯を支援 ただし市は対象外

 支援対象から市を除いたのは、生活保護の申請事務などの困窮者対策で、県は町村分の責任を負っているため。基金はこども家庭庁の設置など、国の子育て支援政策を受けて設置し、現在74億円の残高がある。

 生活困窮世帯は子どもに文化芸術活動をさせる余裕がなく、その他の世帯との間で「体験格差」が生まれるとの指摘がある。集まった寄付は、子どものキャンプ体験や演劇鑑賞などの事業に使うという。黒岩祐治知事は26日の定例記者会見で「寄付の目標額は定めていないが、集まった金額で具体的な実施事業を検討する」と話した。

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