（長壁綾子撮影）

　朝から小雨が降る寒い日、ゆりかはお母さんと上野にある国際子ども図書館へ出かけた。

　調べ物をするお母さんを待って、1階の「子どものへや」で本を読んでいるとイギリスの古い本の中に住んでいる「すこしはものしり」という妖精が現れ、不思議な図書館めぐりがはじまる。

　1906年に建てられた旧帝国図書館を再利用したレンガ棟が、絵本の舞台。物語の宝庫である図書館には、昔から親しまれてきた物語の登場人物が息づいている。

　1760円。玉川大学出版部＝電話042（739）8935。