家事育児の分担、女性の半分以上は「不満」なのに男性は… 認識のズレ、4000人調査で判明

三宅千智 (2023年11月29日付 東京新聞朝刊)
 家事や育児の分担、不満はありませんか─。都のアンケートの結果、男性の約8割が「満足している」と答えた一方、女性の半数以上が「不満」と答えていたことが、分かった。調査では、トイレットペーパーや洗剤の補充など「名もなき家事」の分担でも男女で認識にズレがあることも分かった。
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風呂を掃除する男性(写真はイメージです)

男性は「分担に満足」が8割

 調査は7月31日~8月21日、都内で6歳以下の子どもの子育てをする男女2000人ずつを対象に、インターネットで実施した。

 「夫婦間の家事・育児分担に満足しているか」の問いには、男性の78.3%が「満足」と答え、女性の52.1%が「不満」と回答。女性の不満の理由は「自分が言わないと、家事・育児をしてくれない」が37.7%で最多。一方で男性は「特に不満はない」が47%で最も多く、「文句や口出しをされる、やり直しを求められる」との不満の声が23%と続いた。

「名もなき家事」でも食い違い

 「献立を考える」「空き缶を洗って乾かす」など、ささいだけど生活に欠かせない作業を指す「名もなき家事」を知っているのは女性が7割、男性が4割。認知度は行動にも表れている。トイレットペーパーや洗剤の補充・交換について「夫婦で分担している」は男性が39.6%に対し、女性は20%。一方で「自分がやっている」は男性が35.1%だが、女性は74.8%だった。

グラフ トイレットペーパーや洗剤を補充・交換する

 調査に関わったNPO法人「ファザーリング・ジャパン」理事で子育てアドバイザーの高祖常子(こうそときこ)さんは「名もなき家事も含めてワンセットの『担当制』にするのもお勧め。相手に任せることを増やしていかないと自分の担当が増えるばかり。譲れない家事は極力減らすことが大切だ」とコメントを寄せた。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年11月29日

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