きかんしゃトーマス原作出版から80年 最新映画「ぼくのたいせつなともだち」28日公開 日本出身の超特急も活躍!

28日公開の最新映画「きかんしゃトーマス ぼくのたいせつなともだち」。右端が日本出身の超特急カナ ©2025 Gullane(Thomas)Limited.
模型ではできないダイナミックな動き
原作は英国の牧師ウィルバート・オードリーが病気の息子のために考えた物語。映像化は1984年。日本には90年に上陸し、現在はNHKEテレで放送されている。
「アニメは今で3代目。それぞれの時代の子どもに合わせて変遷してきた」と話すのは、日本でのマーケティングを担当するソニー・クリエイティブプロダクツの渡辺創(はじめ)さん(40)。「初代」は本物の模型を使ったモデルアニメーションで、森本レオの渋いナレーションとリアルな顔が特徴。2010年に3DCG、22年には2Dアニメに。絵柄が明るくかわいくなり、跳ねたり振り返ったりと模型では不可能なダイナミックな動きになった。

トーマスの変遷。左から初代の模型特撮アニメ、3DCG、2Dアニメ ©2025 Gullane(Thomas)Limited.
ケニアや日本出身、女の子の機関車も
内容は多様性重視に。「転換点は国連と連携したアニメ第22期(日本では19年放送)。ケニア出身の女の子機関車ニアら各国の機関車が登場、物語の舞台も世界に広がった」(渡辺さん)。メインキャラの男女比率は3対2になり男女半々に近づいた。
日本出身のキャラも誕生。古武士の風格がある機関車ヒロ、新幹線そっくりの超特急ケンジ。女の子の超特急カナはメインキャラとして活躍している。

斬新なデザインが鉄道ファンをわかせた2021年登場の「超特急ケンジ」 ©2025 Gullane(Thomas)Limited.
最新映画は各キャラの個性を紹介しながら、力を合わせてピンチに立ち向かう。渡辺さんは「『友情とチームワーク』というトーマスの普遍的なメッセージを映画で届けたい。今年は記念イベントや商品展開もあり、トーマスの魅力を伝えられる年になりそう」と話している。
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