古民家に総勢24人! 夏の「大」家族旅行〈ヨッピーさんの子育て日記〉4

(2025年9月10日付 東京新聞朝刊)
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友人の子ども(右)と、その隣で爆笑する3歳の息子

ヨッピーさんの子育て日記

独身時代から続ける大好きな時間

 夏になると、祖父母の家が残る奈良の吉野に1週間程度遊びに行くのが恒例になっているのですが、「良かったらおいでよ」と雑に友達を集めているので人数が多い。一番多い日には24人も泊まった。家族を連れて参加する人が多いので子どもたちもたくさんいる。

 朝起きたら、まず大量のそうめんをゆでる。そして大量のスクランブルエッグとソーセージを炒めて「オラ! 食え!」とばかりに子どもたちを追い立て、雑な朝ごはんを済ませる。

 近所を流れる川に繰り出し、ひたすら泳いだり流されたりして遊ぶ。昼ごはんも大量に作ったカレーなんかを食べ、夕方には、みんなでお風呂屋さんに行く。家のお風呂に順番に入っていくのは時間がかかりすぎて不可能だからです。

 晩ご飯は近隣の飲食店で済ませ、家に帰ってスイカを食べ、子どもたちを寝かしつけたら大人は深夜まで酒盛り。これを1週間、延々と繰り返す。僕が独身の頃から続けている大好きな時間ですが、子どもができた今ではその思いが強くなりました。子どもたちがすぐに仲良くなるからです。

 僕は幼少期、同じように、みんなでそうめんを食べて川で遊ぶ生活をイトコたちと過ごしていたのですが、少子化の影響か、僕の子どもにはイトコがいないのです。なので、子どもたち同士で遊んで泳いで、ご飯を食べて一緒に寝る。そういう体験をする貴重な時間になっていて楽しそうです。

「まだ帰りたくない」連発の息子

 僕は、複数世帯をごっちゃにした旅行を「大」家族旅行などと呼んでいるのですが、ぜひ取り入れてみてください。大人は楽でもあります。ご飯を作るのだって4人分作るのも10人分作るのも(簡単なメニューであれば)それほど変わらないし、大人1人で子ども2人を見るより、大人2人で子ども4人を見るほうが楽じゃないですか。

 家族旅行を繰り返すうち、長男は友達の長男に懐き、どこかに遊びに行く時に「大きいお兄ちゃんたちも来る?」と気にするようになったくらいです。

 核家族が多数を占めるようになった今では、こういった経験はつくろうと思わなければなかなかできないし、子どもの成長にとっても良いものになるんじゃないかなーと思っています。

 難点があるとすれば、東京の生活に戻った時、子どもが寂しそうにすることです。吉野から帰る日も「まだ帰りたくない」を連発し、東京に帰ってからは「お兄ちゃんたちがいないから寂しい」。僕が「パパがいるじゃん」と言ったら「だってパパはおじさんじゃん。お兄ちゃんじゃないじゃん」と言われました。

ヨッピー

 ライター。著書「育児ハック」家事時短術を発信し、3歳長男と1歳長女の子育てを楽しむ。

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  • 確かに says:

    子ども同士わいわい遊べることはとても大事だし、夏の思い出になるでしょう。わが家も経験があります。けど、父親同士は友達なので楽しいでしょうが、一緒に連れて行かれる母親同士は初対面だったり、遠慮があったりで、実は気を遣い合って大変だったりします。夜の酒盛りも、お父さんたちは盛り上がるんでしょうけど、その間に子どもが夜泣きしたりしたら、たぶんお母さんが対応でしょ?結構、疲れます。父と子だけで行けばいいと思ったり、思わなかったり…。ちょっともやもやしました。

    確かに 女性 30代

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