多摩市と福島の子どもたちが共演 東日本大震災12年でコンサート 18日に多摩市関戸公民館で

宮本隆康 (2023年3月11日付 東京新聞朝刊)

2015年にコンサートで共演した多摩市と福島県二本松市の子どもたち=多摩市で(桜ケ丘商店会連合会提供)

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に見舞われた福島県を支援している多摩市の桜ケ丘商店会連合会が18日、同県二本松市から招く合唱団の子どもたちと、多摩市の小中学生とが共演する「福島と多摩をつなぐふれあいコンサート」を関戸公民館ヴィータホールで開く。

二本松市の小中高生を招待

 今回、招くのは二本松市の小中学生、高校生らでつくる「福島しあわせ運べるように合唱団」の25人ほど。阪神大震災で被災した神戸の復興を願った歌「しあわせ運べるように」の歌詞を「福島」に置き換えて歌い継いでいる。2015年にも多摩市で、市内の小学生らと一緒にコンサートを開いている。

 18日のコンサートは、多摩第一小学校と多摩中学校の児童生徒の有志ら計30人が共演。震災で祖父母を失った福島県の高校2年生がメッセージを読み上げる。合唱団は、津波から避難した浪江町の児童らが主人公の「請戸小学校物語」を歌を交えた紙芝居で披露する。最後は「しあわせ運べるように」をみんなで合唱する。

交流してきた子が伴奏役に

 桜ケ丘商店会連合会は震災翌年に福島の人を祭りに招くなど、被災地支援や交流を続けている。二本松市で授業を再開していた浪江町立小の児童と多摩市内の小学生との交流も進めてきた。商店会連合会の復興支援担当理事の平清太郎さんは「小学生の時に交流に参加した多摩市の大学生が、ピアノの伴奏で出演してくれる。交流を続け、成長を見ることができて良かった。子どもたちの歌とメッセージを聞いてほしい」と話している。

 午後1時~午後2時半。無料で先着100人。問い合わせは桜ケ丘商店会連合会事務局=電話042(373)5869=で受け付けている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年3月11日

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