園庭なくても駐車場であそぼ 保育園に遊び場提供、柏市で社会実験
小形佳奈 (2019年6月19日付 東京新聞朝刊)
園庭がないか、あっても狭い保育園に、路地裏にある駐車場を遊び場として貸し出す社会実験が千葉県柏市中心部で始まった。期間は1年間で、公共空間を利用した街のにぎわいづくりに取り組む柏アーバンデザインセンター(UDC2)が企画。関係者は取り組みの広がりに期待する。
柏駅近くの「サンカク広場」 遊具や落書き楽しむ
園児の遊び場となったのは、柏駅東口近くの路地に面した約40平方メートルの通称「サンカク広場」(柏2)。18日にオープニングセレモニーがあり、巻石堂(けんせきどう)さくら保育園(柏3)の5歳児12人が、ジャングルジム型の遊具を昇り降りしたり、黒板に絵を描いたりして楽しんだ。
「都市部は日常的に遊び場不足。参考になる」
UDC2は昨秋、駅前のダブルデッキや民有地を、憩いの場やイベントスペースとして使う社会実験を行った。保育園児が連日のように訪れるのを見た安藤哲也副センター長(36)は「日常的に園児の遊び場が不足していると気付いた」と話す。この時にサンカク広場を提供した不動産業細田直志さん(39)が今回、無償で協力することになった。
安藤さんは「都市部では園庭のない保育園が増えている。貸し切りの空間で思い切り遊べるこの取り組みは、同じ課題を抱える行政や保育園の参考になるのでは」と話す。問い合わせはUDC2=メールinfo@udc2.jp=へ。
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