次男が朝から漫画に夢中 遅刻するで…〈お父ちゃんやってます!加瀬健太郎〉
生後6カ月の四男が「ずりばい」をはじめた。知らない間にはってきた四男が、僕の足をかんでこっちを見て笑っている。最高にかわいい。
この春から小学3年生になった次男は近頃、ご飯の時以外はだいたい漫画を読んでいて、声をかけても返事もしない。
今朝もベッドでくすくす笑って「天才バカボン」を読んでいた。「学校に行く準備してから読めば?」と言って漫画を取り上げると、すねてトイレに入ったまま出てこない。
そおっと様子をのぞいてみると、便器に座って「ドラえもん」を読んでいた。「遅刻するで」と注意すると、急にきばったふりをして、「今、トイレしてんの」と生意気に言い返してくる。
どうにか着替えを済ませた次男が、やっと食卓に着いたと思ったら、「宇宙の最初って、どんなだったのかな?」とスケールのでかいことを言ったり、食卓のバナナを見て、「大きなバナナの皮があったら、スキーみたいにすべれるかな?」と言ったり。
しまいには、「どうして恐竜は小さい方が賢いのかな?」と言って箸を放り出し、恐竜の図鑑を読みだす始末。いいかげん次男の相手に疲れた僕がうなだれていると、「あんたもあんな感じやで」と妻が言った。
長男はさっさと準備して、とっくに小学校に行ったのに、次男は朝ごはんを食べながら、「バカ田大学の後輩がよくバカボンのパパの家に来るけど、先輩も来たの知ってる?」とうれしそうに聞いてきた。
どんな先輩かすごく興味はあるけど、そろそろ学校に行ってください。
加瀬健太郎(かせ・けんたろう)
写真家。1974年、大阪生まれ。東京の写真スタジオで勤務の後、ロンドンの専門学校で写真を学ぶ。現在は東京を拠点にフリーランスで活動。最新刊は「お父さん、まだだいじょうぶ?日記」(リトルモア)。このほか著書に「スンギ少年のダイエット日記」「お父さん、だいじょうぶ?日記」(同)「ぐうたらとけちとぷー」(偕成社)など。10歳、8歳、3歳、0歳の4兄弟の父。これまでの仕事や作品は公式サイトで紹介している。
なるほど!
グッときた
もやもや...
もっと
知りたい