赤ちゃんポスト設置へ、小池都知事に要望書 江東区の医療法人理事長が面会

三宅千智 (2022年11月23日付 東京新聞朝刊)
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小池百合子知事(右)に要望書を渡す小暮裕之理事長=都庁で

 親が育てられない乳幼児を匿名で受け入れる「赤ちゃんポスト」を東京都江東区内に設置しようとしている同区の医療法人社団「モルゲンロート」の小暮裕之理事長が22日、都庁で小池百合子知事と面会し、赤ちゃんポスト事業の検討を始めるよう求める要望書を手渡した。

虐待死と殺人罪の母親が減ることが目標

 東京都によると、非公開の面会で、小池知事は「地元の区や警察との官民連携で、さまざまな課題を整理しながら検討していくことが必要」と応じたという。

 小暮氏は記者団に、事業には「子どもを捨てる選択肢が増える」などの反対意見があるとした上で、「望まない妊娠などの結果、虐待死と殺人罪の母親が減ることが目標」と説明。「都の応援は大きな前進になる。江東区にも相談しながら進めたい」と述べた。

 モルゲンロートは都内で小児科や皮膚科を運営。2024年秋に江東区内で産婦人科医院を開業し、赤ちゃんポストを設置する方針。病院以外に身元を明かさず出産する「内密出産」や養子縁組の支援にも取り組むとしている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年11月23日

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