小学校教員の採用、大学3年の10月に「内々定」出します 横浜市が2023年度から特別選考
神谷円香 (2023年3月16日付 東京新聞朝刊)
教員採用試験の受験者が減る中、横浜市教育委員会は、市立小学校の採用試験で大学3年生の10月に「内々定」を出す特別選考を2023年度から実施する。優秀な人材を早期に確保するとともに、教育実習などで忙しい4年生の間は教員として働く準備にしっかり充ててもらう狙いだ。
退職した元教員の特別選考も新設
選考は大学推薦で、3年生の春から申し込みを受け付ける。書類選考の上で1次試験は行わず、論文試験や個人面接、模擬授業を経て、10月に内々定となる。その後、4年生の4月に3年次の学業成績を審査し、内定を出す。
3年生で教員採用試験が受けられる取り組みは、東京都や相模原市が一次試験の一部を前倒しで行う取り組みを2023年度から始めるが、4年生で2次試験を受験する必要がある。横浜市の担当者は「3年生で受験が終わるのは学生にもメリットがある」と話す。
また、退職後10年以内の元教員の1次試験を免除する特別選考を新設する。さらに一般選考などで小学校の全区分と中学校・高校の一部区分で1次試験の会場を大阪にも設け、関西などの受験者の負担を減らし、幅広く人材確保を図る。
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既に発せられた多くの指摘の通り、青田買いは職場環境改善とともに進めなければならない。各自治体は、例えば「本都道府県の採用者は部活動指導を拒否しても良い」「定時に帰宅することを咎められたら、教育委員会に(管理職を通さずに)報告して良い」「初任者研修は廃止した」等々、多くの「特典」を付さなければ、教員を増やすことは叶わないだろう。あ、「『#教師のバトン』を積極的に活用せよ」を付け加えておくかな(文科省が全く行動しないことが、まるでコントか放置プレイだが)。