能登半島地震で中高生が募金プロジェクト 3月2日に新宿で 埼玉の高1が呼びかけ、全国から200人の仲間が

藤原哲也 (2024年3月1日付 東京新聞朝刊)
 能登半島地震の被災地を支援しようと、全国の中高生有志が「学生支援募金プロジェクト」を発足させた。埼玉県立浦和西高1年の中山智寛(ちひろ)さん(16)=さいたま市=が呼びかけ、北海道から沖縄まで約200人の仲間が集結。3月2日には都内で2回目の募金をする。
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2月に実施した1回目の街頭募金の様子=中山智寛さん提供

何かできることは? SNSで情報交換 

 地震直後の報道に衝撃を受けた中山さんは「被害の規模に驚き『何か自分にできることはないか』と思った」。同校生徒会の副会長で、他校の生徒会メンバーらに知り合いが多い。SNSなどで全国各地の仲間と早くから、被災地支援について情報交換した。

 「何かしたい」という思いで輪が広がり、中高一貫校などの中学生も加わった。救援物資の発送や現地でのボランティア活動などの話も出たが、まずは学生の立場でできることとして、各学校での募金箱の設置や街頭募金に集中して取り組むことに決まった。

2月に初めて実施 20万円超が集まる

 中山さんによると、各地の仲間がそれぞれ地元の観光名所などを背景に登場し、リレー方式で応援メッセージを送る動画などを作る構想もある。

 2月17、18日に東京・新宿で初めての街頭募金を実施し、約21万6000円が集まった。「自分たちにもできると確信できた」

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「学生支援募金プロジェクト」のチラシを持って協力を呼びかける中山智寛さん=さいたま市浦和区で

 被災地では復興への動きが本格化する一方で「心理的にも物理的にも、まだまだ元に戻るには時間がかかるはず」と中山さん。「中高生でもできることを各地で広めたい」

 募金を年内は続ける予定で、全額を日赤を通じて寄付する。次回の街頭募金は3月2日午後4~6時にJR新宿駅のルミネ2前で実施する。 

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年3月1日

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