東京都でプール熱が流行、初の警報レベル 8割が5歳以下、予防にはアルコールより手洗いを

渡辺真由子 (2023年10月13日付 東京新聞朝刊)

写真 泣いている子ども

 東京都は12日、子どもを中心に流行する咽頭結膜熱(プール熱)の感染が警報基準に達したと発表した。都で警報基準に達するのは、1999年の統計開始以来初めてとなる。

台東区、江戸川区、江東区などで増加

 警報基準は、定点医療機関当たりの患者数が3.0人を超える保健所管内の人口が全体の約30%超となる場合と、都内全体の定点医療機関当たり患者数が3.0人を超える場合。

 東京都保健医療局によると、8月から患者が増え始め、直近1週間(10月2日~8日)で、台東区、江戸川区、江東区など9保健所管内でそれぞれ定点当たりの患者数が3人を超え、管内人口の合計が全体の33.2%となった。

原因はアデノウイルス 例年は7~8月

 プール熱はアデノウイルスが原因となる感染症。接触や飛沫(ひまつ)などで感染し、発熱や目の充血、咽頭炎などの症状が出る。例年は7~8月に感染のピークを迎える。

 東京都によると、患者の約82%が5歳以下で、保育所での複数感染事例も報告されている。担当者は「アデノウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、流水やせっけんでのこまめな手洗いを心掛けてほしい」と話している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年10月12日

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