「子どもの便秘に気付けた」 記事を読んだ保護者からうれしい連絡をもらって

(2025年3月7日付 東京新聞朝刊)
写真

子ども自身が「うんちチェックシート」を使って排便と向き合う取り組みを進めてきたNPO法人「日本トイレ研究所」の加藤篤代表理事にも話を聞いた

 子どもの便秘が見逃されやすいという記事を先月、東京すくすくで3連載しました。東京新聞の紙面でも2月18日付・生活面で取り上げた内容を、ウェブではさらに掘り下げて伝えました。記事を公開した2日後、この3連載を読んだ2歳の男の子を育てる保護者から「記事がきっかけで小児科を受診し、治療につながった」という、うれしい連絡がありました。

 「第1回の見出し『毎日、便が出ているのに便秘?! 4歳息子が診断され驚いた父親 小2の今も続く服薬治療』に飛びつき、第3回までじっくり拝読しました。長男の排便時にたまに血が混じり、排便回数が多いことが気になっていた時にこの記事を読み、すぐ小児科を受診しました。やはり便秘で、薬を服用することになりました。そのうち治るかな、と思って半年くらいたってしまったので、気付けて本当に良かったです」

 第2回の記事では、「小学生の便秘は乳幼児の頃から続いている可能性が高い」と指摘する小児外科医に詳しく話を聞きました。子どもが便秘だと自覚できず、大人も見逃してしまう背景や、子どもが便秘になる際に生じる「悪循環」を解説した記事の内容が、この保護者の背中を押したようです。

 保護者は「子育てをする中で、気になってはいても、対応は後回しになっていることが多々あります。すくすくのサイトでバランスの良い情報に触れ、行動のきっかけになることが多く、大変助かっています」とつづってくれました。

 子どもとの暮らしがプラスの方向に動くような記事を、と日々運営しているので、こうした声はとても励みになります。便秘の記事は、生活リズムや環境に変化がある年度の変わり目に、多くの家庭に届いてほしい内容です。

※第1回の記事【毎日、便が出ているのに便秘?! 4歳息子が診断され驚いた父親 小2の今も続く服薬治療「いつ終わるのかと」】では、3年半以上にわたり服薬治療を続けているソウタさんのケースを紹介しています。

※第2回の記事【見逃される子どもの便秘 気付けないのはなぜ? 「便をため込む癖」がつく悪循環を小児外科医が解説】では、「小学生の便秘は乳幼児の頃から続いている可能性が高い」と指摘する小児外科医に、子どもが便秘だと自覚できず、大人も見逃してしまう背景や、子どもが便秘になってしまう際の「悪循環」について詳しく聞きました。

※第3回の記事【便秘疑いの小学生、4年連続で2割超 「うんちチェックシート」で自分の状態を知って 良い便に近づく効果も】では、子ども自身が「うんちチェックシート」を使って排便と向き合う取り組みを進めてきたNPO法人「日本トイレ研究所」に話を聞きます。

1

なるほど!

1

グッときた

0

もやもや...

0

もっと
知りたい

あなたへのおすすめ

PageTopへ