【最終回】ダメなおかあだけど、今さらだけど、ハグしていい?〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉
(2023年12月20日付 東京新聞朝刊)
連載「ミラクルツインズ」は今回が最終回です。これまで読んでくださった全ての方に心から感謝しています。
双子育児は楽しくて珍しいだけではなく、過酷で支援が必要な側面があると知っていただきたいという思いで、息子たちとの日々を描いてまいりました。時には、振り返ることがしんどい記憶と向き合うことも必要でした。できなかった、孤独だった、わかってもらえなかった…。ずっと心に刺さっていたトゲをひとつずつ抜いていくような、3年半の連載でした。
でも、そうしてゆっくり気持ちを昇華する機会をいただけたおかげで、あらためて息子たちを「大好きだよ」とハグできたんだと思います。私たちにとって、とてもミラクルな連載の機会をいただき本当にありがとうございました!
(おわり)
◇紙面に掲載された元の作品
南家真紀子(なんけ・まきこ)
アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。15歳の双子男児と8歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。
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なるほど!
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グッときた
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もやもや...
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もっと
知りたい
いつも楽しみに見させていただいています。我が家も一卵性双生児男子です。中学生になりました。その上に高1男子がいます。
我が家の双子は28週6日で誕生しました。入院、病気も多く、なんとかこの子達を大きくしなければと必死でした。今でこその事が多く、涙した日やとび出してしまった日も数多くあります。よく私の所にやって来たねと思う事もしばしば。まだまだ日々成長と共に違う大変さがありますが、産まれてきてくれてありがとうと、それだけしかありませんね。
今、2歳3ヶ月になる一卵性の息子たちを育てています。
双子を妊娠し、管理入院をしていた2021年9月にこのミラクルツインズに出会い、それからは毎月新作がリリースされるのを楽しみに過ごしてきましたが、ついに最終回を迎えてしまったこと寂しく感じています。
2021年、わが家の一卵性の双子は妊娠中にTTTSになり急遽30週で産むことになりました。NICUで過ごす期間も長く不安でしかたのなかった気持ちを救ってくれたのが、ミラクルツインズの「双子のハイリスク出産を乗り越えて…だからこそ、君たちは奇跡!」の作品でした。
息子たちの状況がまさにこの作品と似ていたので、産後直後から泣きながら何度も何度も読みました。
これからどうなるのだろう、ちゃんと育つのかなと不安で押し潰されそうな気持ちでいっぱいでしたが、何度も読んでいるうちに、南家さんのお子さん達が元気に成長されていることが描かれていることに気づき、そのときから「ウチの息子たちもきっと大丈夫。元気いっぱいに育つ!」と思えるようになり勇気をもらっていました。
そんな息子たちも今は2歳を過ぎ、2人とも元気いっぱいに育ってくれています。
初めての双子育児は大変なだけでなく、わからないことだらけで戸惑うことが多かったですが、ミラクルツインズからいろいろな情報を事前に知ることができたので、これから起こる育児の大変さについて心構えができただけでなく、お手本にさせていただいたものもたくさんあります。
(ベッド代わりにファミリープール使用、わが家は日替わりでリーダーを決める等)
今でも双子育児で心が折れそうなとき、夜な夜なミラクルツインズを読み返しては、大変なのは自分だけではないと思いまた元気をもらっています。
最近、息子たちはお話ができるようになってきました。双子育児もやっと一山越えたといったところでしょうか。この頃ようやく双子育児は面白い!と思えるまでになってきました。
これから、私も宝物の息子たちをたくさん抱きしめ、なかなか経験できない貴重な双子育児を楽しんでいきたいと思います。
ミラクルツインズでは内容だけでなく、面白くて可愛い画にもたくさん楽しまさせていただきました。
今まで本当に有難うございました。