林間学校なくなったけれど 幸手市の小学校で体験学習 火おこし、スイカ割りに肝試し

(2020年9月8日付 東京新聞朝刊)
 埼玉県幸手市の権現堂川小学校で8月29日、新型コロナウイルスの影響で中止された林間学校の代わりに、体験学習「古代にタイムスリップ」が開かれた。
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飯ごう炊さんのための火おこしに挑む児童たち=幸手市の権現堂川小学校で

「思い出残したい」と先生たちが発案

 権現堂川小学校では林間学校と修学旅行を1年おきに交互に実施し、5年生と6年生が合同で参加する。今年は7月30日〜8月1日に林間学校で栃木県に行く予定だったが、全国での新型コロナ感染拡大を受け7月中旬に中止を決めた。

 一方で5、6年生の担任教諭を中心に、「児童にとって林間学校は運動会に次いで大きな思い出になるもの。できる範囲で残したい」と学校での体験学習の開催を発案。幸手市や消防と相談して開催方法を検討し、運営面では保護者の協力を得て実現した。

「できて良かった」笑顔の子どもたち

 当日は朝から校庭で飯ごう炊さんのカレー作りやスイカ割り、キャンプファイアなどを実施。木をこすり合わせる火のおこし方にも挑戦した。締めくくりの肝試しでは2人1組で夜の校舎を巡った。参加した35人は、いつもの林間学校とは少し違う体験を思う存分楽しんだ。

 5年生の高瀬篤志さん(11)は「火をおこすのは簡単そうに見えたけどやってみると難しかった」と話し、6年生の佐々木心さん(11)は「林間学校がなくなると聞いて嫌だなと思っていたので、できてよかった」と喜んだ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年9月8日

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