「教育虐待」に追い詰められる子どもたち 「低い点数は人間としてダメ」「きょうだいは勉強できるのに」 あなたは大丈夫?
母親は過干渉、父親は家庭を顧みず
「親元では、希望の大学に行けない。家を出たい」
東京都江戸川区の社会福祉法人「カリヨン子どもセンター」が運営する緊急避難場所(シェルター)に、都内の有名私立高3年の女子生徒が身を寄せた。
生徒は一人っ子。母親は教育に熱を入れ、成績が下がれば耳元で怒鳴り、友人関係にも干渉した。希望とは別の難関大に入るよう言い続けた。一流企業に勤める父親は、仕事が忙しいと家庭を顧みなかった。親子別々にカウンセリングを受け、関係改善をはかった。
安定しているように見える家庭でも
高校3年の男子生徒は親に「こんなに低い点数なんて人間としてダメ」「きょうだいは勉強ができるのに、なぜできない」と繰り返し言われ、家を出た。親やきょうだいは皆、医師か医学部生。生徒も医学部進学しか許されなかった。シェルター入居後は「自立したい」と就職の道を選んだ。
センターの石井花梨(かりん)事務局長(39)は教育虐待について「経済的にも、家族構成も、一見安定しているように見える家庭で起きている共通点がある。子どもたちは両親が決めた進路を強いられ、家庭に居場所がなく、逃げてくる」と話す。
つらさや違和感、口にできない子も
今月は児童虐待防止推進月間。厚生労働省は児童虐待を、殴る、蹴るといった「身体的虐待」や、言葉による脅しなどの「心理的虐待」など4分類で集計するが、教育虐待という分類は設けていない。しかし、「なんで勉強しないの」と子どもを傷つけるほどたたけば身体的虐待にあたり、テストの点数が悪いから「おまえは本当にだめな子だ」などと人格を否定する発言を繰り返した場合、心理的虐待に該当する可能性がある。
石井さんがシェルターに避難する子に聞くと、教育虐待と思われるケースは年数件あるという。シェルターの子どもたちはつらさや違和感を口にできないこともあるといい、「親が求める勉強や習い事が、子どもにとって頑張りたいことなのか、コミュニケーションを取ることが重要。子どもが自分の考えを言葉にする練習も必要だ」と強調した。
10年前に事例を報告 武田信子さん「より深刻になっている」
都内の中学受験率 文京、中央区は4割超
武田さんは、教育虐待などが起きやすい背景に、世帯当たりの子の数の減少や、中学受験熱の高まりがあるとみる。「一人の子に強い期待をかけたり『いい学校に入れなきゃ』と考えたりする傾向は、より深刻になっている」と言う。
都市部では、中学受験をする子どもが増加。東京都教育委員会の報告書によると、今春、公立小を卒業した人のうち、都内の私立中への進学者の割合は、都全体では18.7%(2020年度)で過去最高に。東京23区に限ると同23.5%に上り、文京、中央両区は4割以上と多かった。
子どもへの不適切な行為の予防に取り組む一般社団法人「ジェイス」代表理事も務める武田さん。親に対し「子どもを一人の人間として見ることが大事」と語る。その上で「社会全体で、学歴による判断や、点数による表面的な評価をなくす姿勢が求められる」と話した。
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周りの人がいつも姉と比べてくる。「君は頭のいい姉がいて良かったねー」と言われるけど、姉がいても比べられてやる気失せたりプレッシャーがひどかったりするし分からないところを姉に聞くと「そんなのもわからないのぉ〜」と馬鹿にするだけで何も教えてくれないし。頭のいい兄姉がいても必ず良いとは限らないし比べるのは良くないと思う。自分としてではなく頭のいい姉の妹として見られるのが辛い。
私の子供は13歳の双子です。小さい時にサッカーを習わせていましたが、夫がお金が勿体無いという事で、やめさせました。日本語を学ばせたいと思って、日本の補修校に行かせていましたが、それもお金が勿体無いということでやめさせました。公立の中学に通っていますが、アフタースクールで料理やサッカーなど色々なことを無料で教えてくれます。
学校が生徒に対して良いサービスをすれば楽しい学校生活を送る事ができるのだと実感しています。
ハワイより