外で遊びたがらない4歳長男 運動嫌いにならないか心配です〈宮里暁美の子育て相談〉
活発に遊んでもらうには、どう誘えばいい?
4歳の長男は外で遊びたがりません。室内遊びでも、体を動かすのは苦手です。園での散歩はできているようですが、このままでは運動不足で、運動嫌いな子にならないかと案じています。もう少し活発になってもらうには、どう誘いかければよいでしょうか。(30代父親)

イラスト・永須華枝
好きなことを、大事にしてください
室内で遊ぶのが好きということですが、どのようなことが好きなのかな。どうぞ、それを大事にしてください。「…が苦手」と言わずに「…が好き」「…が得意」と言ってあげましょう。そうすることで自己肯定感が高まります。お子さんは園で散歩にも出かけていますから、体を動かす体験は得られているはずです。どうぞ安心してください。
幼児期は生涯にわたって必要な多くの運動の基となる、多様な動きを幅広く獲得する大切な時期です。多様な動きとは、立つ、座る、寝ころぶ、起きるなど「体のバランスを取る動き」、歩く、走る、すべるなど「体を移動する動き」、持つ、運ぶ、投げるなど「用具などを操作する動き」のことです。
これらは「体を動かす遊び」や「生活経験」などを通して身に付くと言われています。
「体を動かす遊び」と聞いてイメージしやすいのは 固定遊具での遊び、ボール遊びや鬼ごっこなどです。お子さんは、これらをあまりやりたがらないのでしょうか。
でも大丈夫、もうひとつあげられている「生活経験」は、毎日の生活の中で、お子さんもきっとしていることですから。歩く、走る、しゃがむ、飛び降りる、持つ、運ぶなど、当たり前のようにしている一つ一つのことがとても大事な運動の体験なのです。
毎日20分間、徒歩通園をしていたのでお子さんは体が丈夫だと話していた友人がいました。「歩く」ことはとてもいい運動です。他にも風呂掃除やゴミ捨てなども「ゴシゴシする」「重いものを持つ」といった運動になります。親子で体遊びをするのもいいですね。布団の上で相撲をとったり、音楽に合わせてダンスをする。家の中でできることはたくさんあります。大人も日頃の運動不足を解消し一挙両得です! ぜひやってみてください。
(文京区立お茶の水女子大学こども園・前園長、お茶の水女子大学特任教授)
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