都営地下鉄の子育て応援スペースで子どもも大人も気持ちが楽に 社会全体で子育てを応援したい〈PR〉

東京すくすく編集チーム

 乗客が子どもと一緒に安心して電車に乗れるようにと2019年から導入された都営地下鉄の子育て応援スペース。2023年には都営地下鉄の全4路線(浅草線・三田線・新宿線・大江戸線)に導入されました。この取り組みを広く知ってもらおうと、3月下旬に東京都交通局馬込車両検修場(大田区)で浅草線の子育て応援スペースを体験しながら絵本の読み聞かせに参加できるイベントが開催されました。電車が好きな子、絵本が好きな子など総勢60組が参加した様子を取材しました。

提供:東京都交通局

間近で見る都営浅草線に大喜び!

 よく晴れたあたたかな土曜日の朝、元気な子どもたちが次々とやってきました。電車のイラストのシャツを着た子、新幹線のリュックを背負った子、自分のカメラを持参している子など電車が大好きな子たちが集まりました。

 会場ですぐに目に入るのは浅草線の先頭車両。「わー、電車大きい!かっこいい!」と声が弾みます。普段はできない、電車の前での記念撮影に子どもも大人も大喜び。間近で電車を眺めるのに夢中で、なかなかカメラを構える保護者の方を向いてくれないカメラマン泣かせの子がたくさんいました。

子育て応援スペースはまるで絵本の中

6号車の「だるまちゃんとかみなりちゃん」をあしらった子育て応援スペース

6号車の「だるまちゃんとかみなりちゃん」をあしらった子育て応援スペース

 イベント用の車両に乗り込むと、3号車と6号車に子育て応援スペースがありました。3号車は「だるまちゃんとてんぐちゃん」の絵本をあしらった黄色の壁紙のスペース。6号車は「だるまちゃんとかみなりちゃん」の青い壁紙です。

 ドア横にはだるまちゃんが子育て応援スペースを説明する案内板。「とびらにちゅうい!」の案内文もだるまちゃんです。窓の上には、絵本の一場面が差し込まれ、まるで絵本の中に飛び込んだような世界観です。同じ車両の中に2カ所ある子育て応援スペースには、それぞれ違うイラストの装飾がされていて、子どもたちは行き来して楽しんでいました。

窓上のスペースには絵本の一場面が差し込まれている

窓上のスペースには絵本の一場面が差し込まれていて楽しい

絵本に集中!電車の中で読み聞かせ

 そして子育て応援スペースに集まって、読み聞かせが始まります。それまで電車の中で興奮状態だった子どもたちは、読み聞かせが始まると徐々に静かになっていきます。

 「はらぺこあおむし」や「ぐるんぱのようちえん」を聞きながら絵本を真剣に見つめる子どもたち。最後に読んでもらった「だるまさんが」の大型絵本では、だるまさんがどてっと転ぶシーンに大笑い。一緒に転んで楽しむ姿がありました。

子どもも大人も気持ちが楽になれる

 読み聞かせの後は写真撮影です。みんな思い思いに車両の中を楽しみます。運転士の制服と制帽を被り、だるまちゃんの絵の前でポーズ。敬礼をする仕草も様になっています。

制服を着て敬礼する姿も様になっている子ども

制服を着て敬礼する姿も様になっている

 川崎市から2歳の男の子と参加した母親は「子育て応援スペースを初めて体験しました。広いし、かわいらしい装飾にびっくりしました。」と親子で満喫した様子。大田区から3歳の男の子と参加した父親は、「家が近所なので浅草線はよく乗りますが、子どもと乗るときは子育て応援スペースを見つけて乗るようにしています。同じように子ども連れの人がいるので、他の車両よりも気持ちを楽にして乗れるのでありがたいですね」と話します。

子育て応援スペースにおおはしゃぎだった3人

子育て応援スペースにおおはしゃぎだった3人

 八王子市から3人の子ども(7歳、5歳、1歳)と参加した母親は「3人とも電車も読み聞かせも大好きで、今日のイベントを楽しみにしていました。子育て応援スペースがあったらうれしいし、その車両を見つけて乗りたくなりますね」と笑顔。イベントが終わっても最後まで車両に残ろうとする1歳の男の子を7歳のお姉ちゃんが手をつないで連れていく姿にほっこりさせられました。

東京都交通局の担当者に子育て応援スペースについて聞きました

―子育て応援スペースを導入したきっかけは?

子育て支援を充実させていくという東京都の方針のもと、交通局としてできることを考えました。「子連れで電車に乗りにくい」という声も後押しになり、子育て応援スペース設置の取り組みを2019年から開始しました。子どもと一緒に楽しめる装飾をすることで、社会全体で子育てを応援する機運の醸成につながればと考えています。

実際に利用された方からは「装飾がかわいい」と好評です。ミッフィーの装飾は大人にも人気でSNSでもよく投稿されています。

「とびらにちゅうい!」の案内文もだるまちゃんの絵柄に

「とびらにちゅうい!」の案内文もだるまちゃんの絵柄に

―どのような人が利用できるのですか?

子ども連れの方だけでなく、どなたでもご利用いただけます。子育て応援スペースを設置した車両の運行時間は、東京都交通局のホームページでご確認いただけます。また、都営交通アプリでは該当車両の走行位置が確認できます。

浅草線、三田線、大江戸線では3号車と6号車、新宿線では4号車と7号車にあります。駅のホームにも子育て応援スペースの停車位置には張り紙がありますので確認してください。

車両の外からも子育て応援スペースがわかるような表示

車両の外からも子育て応援スペースがわかるように表示がある

―都営地下鉄4路線で見られる装飾を教えてください。

現在は、「きかんしゃトーマスとなかまたち」、「だるまちゃん」シリーズ、「ぐるんぱのようちえん」、「ディック・ブルーナ」の4種類で全部で11パターンです。

―今後も子育て応援スペースは増えるのでしょうか?

2025年3月現在では71編成に導入しており、利用していただける頻度も高まったと思います。今後3年間で累計80編成まで増やす予定です。

子育て応援スペースの横にある案内板

子育て応援スペースの横にある案内板

―子ども連れの方へのサポートは他にもありますか?

昨年から「こどもスマイルスポット」として子ども連れの方が安心してお出かけできるようなサポートを拡充させています。大江戸線の上野御徒町駅、新宿西口駅、門前仲町駅に設置したこどもスマイルスポットでは、授乳スペース(上野御徒町駅、新宿西口駅のみ設置)だけでなくお出かけ時に不足して困りがちな乳児用液体ミルクや紙おむつといったベビー用品を購入できるようになりました。

ベビーカーのレンタルサービスもありますので、お出かけ先でだけベビーカーを利用したいという方におすすめです。オムツ替えの台はすべての駅に設置していますので安心してご利用ください。

子育て応援スペース設置車両情報

東京都交通局のホームページや、都営交通アプリからご確認ください。

https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/schedule/kosodate/index.html

都営交通アプリ

iOS:https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id1499614655
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.tokyo.metro.kotsu.toei.naviapp

1

なるほど!

0

グッときた

0

もやもや...

0

もっと
知りたい

あなたへのおすすめ

PageTopへ