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【考えようPTA】役員引き受ける?迷っている人へのアドバイス

(2018年2月9日付 東京新聞朝刊)

 PTAは、新年度の役員・委員決めの時期を迎えている。引き受け手がなかなか見つからず選出が難航するケースもあるが、できる範囲で協力したいと考えている保護者もいるだろう。引き受けようか迷っている人や、子どもの小学校入学を控えた人へのアドバイスを、現役のPTA会長に聞いた。

まずは情報を集めよう

 話を聞いたのは、東京都小学校PTA協議会(都小P、事務局・港区)の理事を務める鈴木奈保子さん(53)と、同委員の阿部浩明さん(50)。都小Pは都内小学校のPTA活動を支援しており、2人とも現役の区立小学校PTA会長でもある。

 2人によると、学校によって組織の形や活動の程度は違うので、自分の子が通う学校のPTA活動について知ることがスタート。初めて子どもが学校に入る保護者は、上の学年の保護者から様子を聞いておくとよいと言う。

 どんな役があって、どんな曜日や時間帯に活動するのか、年間の活動量、未就学の子を連れて行けるかなどの情報を集める。その上で、共働きや未就学児がいるといった自分の家庭の状況に合わせ、無理なく活動できそうな役を検討する。

 鈴木さんは「一番の鍵は情報収集。初めてのお子さんの場合、1年生の間は様子を見るとよい」とアドバイスする。1年間過ごすと、行事の様子やその際のPTAの動きもある程度把握できるので、2年生以降に検討しやすいという。

何年の時に引き受けるか計画を

 選出方法もさまざまだ。立候補で決まらない場合、くじ引きやじゃんけんで決める学校もある。家族の介護や妊娠中など事情がある場合には、役が免除される学校もある。

 「役が当たっても一人で抱えるわけではなく、その年のメンバーで分担して活動すると考え、重く受け止めすぎないで。『やってよかった』と振り返る人も多く、せっかくなので無理せず楽しんで活動してほしい」と阿部さんは強調する。

 また6年間のうち、どの学年で引き受けるか、計画を立てるのも有効だ。「下の子が小学生になったら」「上の子の受験があるので、低学年のうちに」「今年は仕事が忙しいので、来年以降に」など、少し先を見通して考えたい。

活動紹介、パンフ…選ぶ側の配慮も大事

 新入生の保護者や初めて役を引き受ける人に、不安なく参加してもらうため、PTA本部や選考委員ら、役員・委員を選ぶ側が留意すべきこともある。

 一番大切なのは、役決め前のできるだけ早い時期に、年間を通してどのような活動をしているかを詳しく知ってもらうことだ。役ごとの活動状況を具体的に紹介するパンフレットを配る学校も増えた。新入生の保護者に向けては入学説明会や入学式などで説明し、任意加入であることもきちんと伝える。鈴木さんは「役員経験者が自分の体験を伝え、保護者の気持ちをほぐすことも大事だ」と言う。

 事情がある人への配慮は欠かせない。だが、誰もがある程度の事情を抱えているため、くじ引きをせざるを得ないとしている学校もある。阿部さんは「できる人ができる時に活動するのがPTAの本質。無理なく活動できるよう、同じ役を引き受けたメンバー同士で話し合い、上手に分担してほしい」と話している。

※PTAに対する意見や体験談を募集しています。こちらへのメールの件名に「考えようPTA」と記入を。