1歳の娘の危ない行動 「ダメ!」と止めたらエスカレート〈宮里暁美の子育て相談〉

(2024年6月18日付 東京新聞朝刊)

宮里暁美の子育て相談

どう声掛けをすれば…?

 娘が危ない行動をした時にどう声掛けしたらいいのか分かりません。一度、「ダメ!」と声を荒らげてみたら、今度は「らめ!」と叫びながらやるようになりました。(娘1歳半、30代母親)

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イラスト・永須華枝

静かに抱きとめ、語りかけて

 歩行が安定し、「自分で」という気持ちがいっぱいになる頃のお子さんの元気いっぱいな行動ですね。子どもがすることは大人の想像を超えるので驚かされることの連続だと思います。

 お子さんが「危ない」と思うことをした時には、まずそれを止めることが必要です。その際、遠くから「ダメ!」と呼びかけるのはお勧めしません。声を荒らげたり、怒りを示したりするよりも、静かに抱きとめて「これはやめておこうね」と語りかける方が、大事なことが伝わります。大人の反応が大きすぎると、それが面白くなり、余計に危ないことをすることもありますので、静かにきっぱりと伝えていきます。

 子どもがしようとしたことを止める、という関わりをしたあとは、楽しいことを一緒にするようにしましょう。体を動かして遊ぶのが楽しいお子さんの場合は、抱き上げてブランブランと揺らしてあげると、大笑いしたりします。楽しい時間を重ねていくことをお勧めします。

 高いところから飛び降りようとする動きも、止めたくなることの一つですが、子どもが成長する上で、大切な体の動きを味わっている場面とも言えます。そう考えると、行動そのものを止めてしまうのはもったいない。「ピョーンってしたいのね」と受け止め「ここからピョーン!」と、ちょうどいい高さの台がある場所へと誘っていきます。子どもの気持ちを、まず受け止めた上で、それが満足できるように遊び方や場を提案することも、とても意味があると思います。

 お子さんが1歳半になったということは、お母さん、お父さんも親年齢で1歳半になったところです。うまくいかないことだらけ、どうしていいのかわからない、それが当たり前です。親としてがんばっている自分をいっぱい褒めて、疲れたら時々休んで、またお子さんと付き合ってみてください。いくら言っても効果がない、同じことを繰り返すなんてことがあっても、がっかりしないでください。お子さんは、ゆっくりしっかり育っていきますから。

(文京区立お茶の水女子大学こども園・前園長、お茶の水女子大学特任教授)

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